2014年7月7日月曜日

3年 井上竜之介 「二部昇格はできない」

僕は、見返りを求めている。
貴重な高校生活を費やしただけのなにかを得ることができなければ、それは失敗でしかない。
そのことを意識し始めたのは、つい最近のことかもしれないし、もうずっと前のことなのかもしれない。
確かなことは、それは僕がラクロス部を選んだ瞬間から変わらないということだ。
それに僕が気付かなかっただけで、その思いはずっと僕に訴え続けていたのだ。

そんな実力で、見返りを得られるのか?

その問いに向き合った結果、僕はマネージャーになった。
選手としての自分を殺してでも、僕は見返りを得るために変わった。



去年のスローガンは"crossover"、意味は「越える」だ。
塾高が大学生や社会人を越えるために、僕は右も左も分からないまま必死に働いた。
でもその年は、絵に描いたような失敗で終わった。ブロック四位、はっきり言って惨憺たる結果だった。

でも、最後の笛が聞こえた時。
涙を流せなかったのが、無性に悲しかった。
結局、僕は本気になれなかったのだ。


そんな、失敗ばかりしてきた僕だからだろうか。今の塾高を見て言いたいことがある。


このままでは、二部昇格なんて不可能だ。


根拠は特にない。ただ、今のままでは絶対に無理だ。高校三年間と大学四年間、つまり一年間分の差を埋められるだけの、練習量がない、質の高さがない、集中力がない。
そんなことは、きっと誰だって分かりきっているはずだ。

僕たちは、分かっていながら目を逸らしていたのではないだろうか。
努力が必ず報われるなんて、そんな甘いことは考えていない。
それでも、努力をしない人間が報われるのとなんて、絶対にないのだ。


つぎの走者は井川。
正直に言うと、僕は君のことをほとんど知らない。
それはきっと、君が試合に出ているのを見たことがないからだろう。
だからこそ、Aチームに上がることを目標にしないでほしい。
先輩を食い殺した程度では、まだまだ足りない。
大学生がどうした。社会人がなんだというのだ。
目の前にいる敵は、全員倒せ。

本当に君は、その程度の努力で足りていると思っているのか?

0 件のコメント: